https://www.youtube.com/watch?v=Nqu781gSBkw
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2022年の「カンヌ国際映画祭」で世界中から注目を集めた日本人映画監督の早川千絵さん。6月17日から公開された映画「プラン75」に込めた思いをホランキャスターがインタビューでお伝えします。
■カンヌ国際映画祭で特別表彰!早川監督作品「PLAN 75」
6月17日、東京・銀座の映画館「シネスイッチ銀座」には幅広い世代の観客の姿が。
お目当ては、世界で最も有名な映画祭の一つ、カンヌ国際映画祭で拍手喝采を浴びた早川千絵監督(45)の作品です。
作品は、自身初の長編映画「PLAN 75」。
カンヌ国際映画祭の斬新な作品を集めた「ある視点」部門で上映され、“新人監督賞”に相当するカメラドールで特別表彰を受けました。この部門で、日本人監督にスポットライトが当たったのは、河瀨直美監督の初受賞(1997年)以来、実に25年ぶりのこと。
■早川監督×ホラン千秋SP対談 「生か死か」選べる…衝撃作の原点とは?
早川監督の快挙を祝う場所は、2年連続5つ星を獲得したホテル「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」。ここで監督と作品の魅力についてスペシャルインタビューです。
ホラン千秋キャスター
「こうしてご自身の言葉で作品についてお話するのは、お好きですか?お嫌いですか?」早川千絵監督
「嫌いです。嫌いではないんですけど、言葉にできないから映画を作ってるという所もあるので」ちょっぴり控えめな早川監督。プライベートでは2人の子どものお母さんです。
早川監督が今回の「PLAN 75」の舞台に選んだのは、少子高齢化が一層進んだ近未来の日本。75歳から自らの生死を選択できる“プラン75”が制度化された社会です。
倍賞千恵子さん演じる78歳の主人公をはじめとする高齢者や、制度に疑いを持たず当たり前のように受け入れる若者たち。生きるか死ぬか、究極の選択に翻弄される姿が描かれています。
ホランキャスター
「この映画を手がけよう、作ろうと思われた原点にはどんなことがあったのでしょうか?」早川監督
「そうですね、ここ10数年の間の日本社会を見ていて、社会的に弱い立場にいる人たちへの風当たりがすごく強くなってきているなという印象を持っていたんですね。そのときに2016年の夏に相模原の障害者施設殺傷事件が起きて、ものすごく衝撃を受けて。このまま日本が不寛容な方向に進んでいったら、『プラン75』のようなシステムが生まれ得るのではないかという危機感が高まって…」早川監督が、今の社会で覚えたという違和感は、劇中の高齢者たちの“台詞”にも表れていました。
早川監督
「自己責任って言われると、きっと人に助けを求めてもいい状況にあっても、特に日本人というのは『人に迷惑をかけてはいけない』ということを本当に子どもの頃から教えられてきていて、それがとても刷り込まれていると思うんですよね」■是枝監督も祝福「素晴らしいスタート」
さらにカンヌでは、日本を代表する映画監督の是枝裕和さんと顔を合わせる場面が。
実は「PLAN 75」は、是枝監督が総合監修を務めたオムニバス映画の1本として、早川監督が制作した短編映画を、今回新たに長編映画化したものなのです。お2人が交わした言葉は…
是枝裕和監督(60)
「長編デビューでカンヌに来られて、本当に素晴らしいスタートだなと。心から“おめでとう”を伝えました」ホランキャスター
「そのときの、お気持ちはいかがでしたか?」早川監督
「嬉しかったですね、すごく」■「生きることを全肯定したい」 早川監督の思いとは
そして6月17日、多くの人が待ち望んでいた映画の公開となりました。
女性(50代)
「いろんな気持ちが混ざって、ちょっと言葉にならない感じ」女性(70代)
「想像以上にズキンときました。やっぱりみんな自分の事として考えている、どこか片隅にあるんですよ。(プラン75の制度が)合理的じゃない?って」女性(20代)
「親とかおじいちゃん、おばあちゃんがいる若い世代にもすごく観てほしいなと思いました。自分自身も老後どうなっていくか分からないので、そういった未来のことを考えていくと、ちょっと苦しくなる。考えなければいけない問題だなと」ホランキャスター
「(プラン75のような)こんなシステムもあるわけないよなと頭の中で思いながらも、システムがなかったとしても今後自分が世の中に対して何か怒りを感じたり、おかしいと思った時に果たして自分は行動できるのか。そんなところを訴えかけられているようで。年代関係なく、観たら色んなことを考える映画なんだろうなと思いながらいたんですよ」早川監督
「ありがとうございます。ここ最近、“生きる意味・生きる価値”ということをよく聞くようになっていて、“生きてるだけでいいじゃん”というか、それ自体がすごく尊いことだっていうふうに思ってるので、この映画で伝えたかったことは、本当に生きるってことを全肯定したいっていう気持ちですかね」▼TBS NEWS DIG 公式サイト https://newsdig.tbs.co.jp/
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